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When the Phone Rang(原題)
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『When the Phone Rang(原題)』に投稿された感想・評価

[セルビア、"受話器を置いたとき私は独りだった"] 90点

大傑作。Iva Radivojević長編一作目。ユーゴスラビア内戦によって国外へ逃れた子供たちが大人になって故郷に戻り映画を作るというトレンドは以前紹介した通りだが、その多くが自らのアイデンティティの所在を探る作品だったことを鑑みると、本作品もその自己セラピー的な側面は変わらずとも手法としてはそこからは外れている。物語は1990年代初頭のセルビアのある街を舞台に、11歳の少女ラナの家に様々な人から掛かってくる電話を中心に置き、体系化されていない散発的な記憶の集合体を、"金曜日の10時36分に掛かってくる電話"という設定に肉付けする形でモザイク的に再構築していくという奇妙な構造を採用している。一つの電話から連想する記憶を話し終えると、再び別の金曜日の同じ時刻に別の電話が鳴り始めるのだ。記憶の中の時間は曖昧であり、明白に時系列順になっているわけでもなく、"具体的な言葉は覚えてないけど胸に刺さることを言われた"とか"顔は思い出せないけど髪とか雰囲気はこんな感じだった"という残酷なナレーションが挟まれることもあるので、同じ時刻を何度も訪れ直すというのは、ある意味で故郷を捨てたことによってラナの時間が止まってしまったことを示しているのかもしれない。故郷に関して思い出すことと言えば、確かにインフラの崩壊やギャングの台頭など戦争の影を直接的に示唆することも覚えているのだが、そちらよりも寧ろ、隣に住む年下の少年と二人で遊んだこと、姉のクラスメイトで"普通の世界と不良の世界を上手く渡っていた"青年への憧れ、『ヘアスプレー』を気に入って友人と英語の歌を歌いあったことのような、戦争がかき消してしまった日常生活を懐かしむような、そしてそれらが失われたことの痛みを共有するような語り口であった。そうなれば、ラナはある意味でオードリー・ベナックであり、映画自体もソフィア・ボーダノヴィッチ的な、物質や行為を訪れ直す/演じ直すことで過去を生き返らせ取り戻そうとしているというアプローチを取っていると言える。素晴らしい。

ちなみに、本作品も人物の接写が多かった。同じロカルノのコンペに選出されたSaulė Bliuvaitė『Toxic』もそうだが、視野の"広くなさ"というか、彼女の見た世界では彼女の存在が一番大きく画面を専有するのは当然のことなんだろう。