

グレーのスーツ、地味なネクタイ、きっちりと整えられた髪。よく独り言を呟く神経質な男、田中。一見普通に見えるが、職業は大村組幹部というヤクザ者。時には素人をいたぶり、ケチな取り立てなど、若い衆がやるような仕事もこなす日々。独身だが、自分の情婦・芳江に素人娘を高級娼婦へと育てあげるようなことまでさせている。大村組の若頭でありながら、組長に疎んじられている田中は、危険な仕事ばかり回される日々に、苛立ちを募らせていた。そんなある日、組長の大村は、田中に新しい組を作れと命令する。上納金だけ絞り取り、跡目は若い倉内に継がせようとしていることを察する田中。もがき苦しみながら極道という修羅場をしたたかに生き抜こうと、田中は野心を燃やす――――。
昭和63年、暴力団対策法成立直前の広島。所轄署に配属となった日岡秀一は、暴力団との癒着を噂される刑事・大上章吾とともに、金融会 社社員失踪事件の捜査を担当する。常軌を逸した大上の捜査に戸惑…
>>続きを読む「棒っきれのように生き、棒っきれの様にくたばる」人生に甘んじている大村組の中堅幹部・田中。ある日、組長命令で組の分家を命じられた田中は、本家に吸い取られる巨額の上納金と、それを工面するしの…
>>続きを読む島田組三代目を襲名した桜井鉄太郎の兄弟分・金沢慎一が、12年の刑期を経ていよいよ出所することに。しかし、桜井は、舎弟・越智俊英の説得により、出迎えを控えて大阪に留まることを決め、さらに金沢…
>>続きを読むあぶれ者たちの群像劇を通して逆照射される、もう一つの昭和史 アウトサイダーを描き続けてきた井筒監督の真骨頂にして集大成 社会から頭を抑えつけられ、飢えや冷たい眼差しに晒されながらも、何にも…
>>続きを読む明治41年奈良・小森で生まれ育った誠太郎と孝二の兄弟。日露戦争で父親を亡くした2人は、しっかり者の祖母・ぬいと、心優しい母・ふでに育てられた。だが、学校に入ると、被差別部落だった小森の子供…
>>続きを読む“沖”と“浜”という地域が存在する干拓地。“浜”に住み、出来のいい兄を慕うシュウジはさまざまな出来事に遭遇し、ヤクザものやその情婦、孤独な少女や重荷を背負う神父に出会う。やがて兄が起こした…
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