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地獄
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『地獄』に投稿された感想・評価

4.5
人間に変わって刑罰を与えてくれる場所
それが地獄

『東海道四谷怪談』で有名な怪談映画の巨匠・中川信夫監督のもう一つの代表作。そしてエログロ路線の新東宝末期を代表する「怪奇映画の頂点」とも評される傑作。タイトル通り『地獄』というものを映像で表現したもので、中川監督の常軌を逸した凄まじいビジュアル表現が圧巻!

地獄で様々な責め苦に遭う人々をグロテスクに描く地獄巡りが本作の見どころ。ただ肝心の地獄巡りは後半40分ほどで、前半1時間を使い、人の汚さが渦巻くこの世を、生き地獄とも呼べるようなおぞましさを持って描いているのが印象的。そのあまりの惨さにどっちが地獄なのかわかんなくなってくる…😱

真っ黒な空間に白い川と赤い空。異次元な色彩で描かれる賽の河原の吸い込まれてしまいそうな漆黒の迫力。怪談映画で培われたのであろう、人物の顔に当てる照明が作り出す幽霊的外連味。差し込む光と重くのしかかる闇によって人物そのものの対比だけでなくグチャグチャに渦巻く心情までも表現した部屋の構図。とにかく序盤から映像がキマリまくってて傑作としての圧倒的な説得力が画面からビシビシと伝わってくる。

さらに「部屋」はどんどんと暗くなっていき、闇からいくら逃げようとしてもどこまでも罪という名の過去は追いかけてくる。薄暗い映像の中に気持ち悪いくらいに映える赤い着物。白い主人公とメフィストフェレスのような田村が身に纏う赤。更にはそこから白と黒の対比へと持っていく色彩の変遷。『女吸血鬼』『東海道四谷怪談』に続き主人公を演じた天知茂さんの存在感は当然のこと、それ以上に悪魔的存在である田村を演じた沼田曜一さんの現実に紛れ込んだ非現実の象徴性を体現するかのような強烈な演技が、空気感の上塗りを重ねるからこその決して逃れることのできない「罪の意識」が齎す息苦しさを画面を越えてこちら側にまで植え付けてくる。

地獄へ行ってからは、次から次へと展覧会のようにあらゆる地獄での責め苦を矢継ぎ早に見せられる。地獄から地獄へと何の脈絡もなく移っていくのは、順序や時間なんて言う概念を超越した無限の牢獄としての絶望を感じさせ、より地獄感を増してる。

そして当時の日本でここまで可能なのかと思ってしまうほどのグロテスク表現にも驚かされる。ノコギリで腹を切断され、腕は引きちぎられ、皮も肉も剥がされた人体で心臓だけがドクドクと鼓動を続ける。作り物感は当然あるのだけど、隠したり必要以上に誇張したりすることのない生々しい美術が、現実とか虚構とかを越えたところにあるもっと根源的な嫌悪感を煽る。どれだけ技術が進んだとしても、決して今では生み出すことのできない感覚。造形のリアリティとかギミックとか、そういう小手先の技術力では決して到達できないところ。そんな次元ではなくもっと深いところの感情にダイレクトに響いてくるような。完全に唯一無二。本作も美術は黒沢治安。さすがですな。

これと『東海道四谷怪談』のBlu-rayが夏頃発売したのだけど、画質があまりよろしくないってことで買うの渋ってます…。『地獄』は昔にDVD出してたし、クライテリオンからそろそろ両方ともBlu-rayを出して欲しい!
2020年200作目

気軽に自宅で地獄観光!

タイトルの通り、
地獄をテーマにしたスペクタクル映画です。

見どころは田村という男です。
主人公にめちゃくちゃ粘着してきて、
なんなら地獄までついてきます。
絶対に友達にしたくないタイプです。

気軽に自宅から地獄観光ができるので、
今の時期にとてもお勧めの一作です。
◎びっくりカルトなドグラマグラ地獄八景亡者戯

『東海道四谷怪談』とか、『怪談かさねが渕』とか、講談・歌舞伎の時代、サイレント映画時代と連綿と日本人に親しまれてきた古典的な怪談劇を丁寧に映画化した監督だと思っていた中川信夫が、こんなにもシュールで実験的な「狂った」カルト映画も撮っていたとは!

本作のスコアを4点以上、あるいは5点満点にする人がいても全く可笑しくはない。

終盤になると流石に息切れ気味か、テンションが落ち、辻褄合わせも杜撰にはなってくるが、地獄堕ちに至るまでの異様な感覚、観ている者の平衡感覚さえ狂わせるようなマッドなテンションからは、若き衣笠貞之助の『狂った一頁』を観たときと同様の衝撃を受ける。

【以下ネタバレ注意⚠️】









ってことで、本作のMADなテイストは中川信夫版『ドグラ・マグラ』が実現していたら、さぞやと想像させるに十二分な味わいがある。

そもそも、比叡山の東麓は坂本浜の聖衆来迎寺の国宝「六道絵」(*1 )を頂点とする八大地獄を描いた地獄絵が寺院の常備品だったことは言うまでもないし、落語では人間国宝 故 桂米朝師が復活した「地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)」も東西の噺家がこぞって競演する人気作となっている。

*1 絹本着色 六道絵 中谷求女筆(国宝の模写)
www.biwakobunkakan.jp/db/db_01/db_01_074.html

映画で言えば、新しいところでは、クドカン監督・脚本/長瀬智也・神木隆之介主演『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(2016年)、浜崎慎二監督/堤真一・広瀬すず・吉沢亮出演『一度死んでみた』(2020年 2024.1.4 過去鑑賞短評)というコメディ作品があった。

また、韓国映画『神と共に』(日本公開2019年 2024.1.1過去鑑賞短評)は第一章、第二章の二部作合わせて281分の大作でK-popスターのEXOのD.O.も出演している。
CGを大がかりに使って再現された地獄の描写が、やはり仏教の影響で日本のイメージとほとんど変わらないことに逆に驚かされた。

変わったところでは、やはりクドカン監督・脚本/長瀬智也・中村七之助主演『真夜中の弥次さん喜多さん』(2005年)の終盤に三途の川や奪衣婆などの描写があり原作者しりあがり寿なりの地獄描写が映像化されていた。

面白いのは、韓国の『神と共に』(*2 )を除く日本の3作は全てコメディであることで、基本ホラーに分類されている本作もある意味ブラックコメディの一種とみなせないことはない。

*2 『神と共に』も地獄描写はかなりコメディタッチだった記憶がある。

要はホラーとコメディは紙一重だということの好例だということだろうか。

そして、これら諸作に比べても、本作の「異形さ」は際立っている。

低予算のため、地獄の再現は手作り感満載ながらゴア感、グロ感を相当工夫して演出しているし、一部のレビュアーも指摘している通り、70年前後の唐十郎や寺山修司らによるアングラ芝居を彷彿させる絵面に満ちている。

それより何より前半の「現世篇」の狂い方が並大抵ではなく、もうこればっかりは観てもらうしかない。

地獄知りたきゃ、中川信夫版を観よ、である。

《その他の参考》
*3 「地獄 1960年の映画」で検索
ja.m.wikipedia.org/wiki/

*4 地獄(1960)
1960年8月5日公開、100分、ファンタジー
moviewalker.jp/mv22952/

*5 Life is desire, not meaning.
地獄 2018/07/08 (Sun) 10:17
littleshopofhorrors.blog.fc2.com/blog-entry-38.html

*6 字幕映画のススメ(FC2版)
豪華絢爛です 『地獄』 2012/07/0701:36
ghjimaku.blog.fc2.com/blog-entry-277.html

*7 昔の映画を見ています
中川信夫「地獄」天知茂沼田曜一三ツ矢歌子
2017-03-16 23:02
mukasieiga.exblog.jp/25614321/

*8 蜃気楼のように 2017-08-17
沼田曜一と大友純
todorirannpu.hatenadiary.com/entry/36881922

*9 毒沼地のゾンビマン、映画館に現る!
『地獄』 1960年中川信夫監督作品
2018/09/3000:10
room304zombie.blog.fc2.com/blog-entry-2080.html?sp

*10 一夜一話
映画「地獄」 監督:中川信夫 1960年
2021年12月07日 更新 2014年06月18日 公開
odakyuensen.blog.fc2.com/blog-entry-1006.html

*11 とし104の気ままに映画プログ2
地獄(1960) 2014-06-29 20:28:00
ameblo.jp/hidetitarnzmac/entry-11886941573.html

*12 Urlicht 原光 
033 「地獄」 (1960年) 中川信夫
amadeushoffmann.com/kino_033.html

*13 日本映画の鉄道シーンを語る
290.地獄  五日市線 2019/08/0320:22
tetueizuki.blog.fc2.com/blog-entry-305.html

*14 『地獄』(1960年・新東宝・中川信夫)
佐藤利明(娯楽映画研究家・オトナの歌謡曲プロデューサー)の娯楽映画研究所
2020年7月26日 12:04
note.com/toshiakis/n/nbf98dafb944f

*15 ポンコツ映画愛護協会
『地獄』:1960、日本 観賞日:2013年8月17日
www1.kcn.ne.jp/~pop/spcpm/j13s/jigoku1960.html

*16 なかざわひでゆきの毎日が映画&音楽三昧
「地獄」 Jigoku (1960) 2019-09-17 16:15
eiga3mai.exblog.jp/30789569/

*17 ソルティはかた、かく語りき
● 幼少期のトラウマ 映画:『地獄』(中川信夫監督)
2021/08/21 20:30
http://saltyhakata.livedoor.blog/archives/9742498.html

*18 海外文学読書録 2023-01-20
中川信夫『地獄』(1960/日)
pulp-literature.hatenablog.com/entry/2023/01/20/190000

*19 日のあたらない邦画劇場
地獄 1996年06月10日
home.f05.itscom.net/kota2/jmov/1996_01/960139.html

《上映館公式ページ》
シネヌーヴォ日本映画大回顧展
新東宝 映画まつり
 Preseted by 新東宝キネマノスタルジア
2024.7.6〜9.6 シネ・ヌーヴォ
www.cinenouveau.com/sakuhin/shintoho2024/shintoho2024sakuhin4.html

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